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MAAYAの考えるアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダはインドの伝承医学ですが、日常的に役立つ健康法や精神的な進歩を目指す生き方も教えてくれます。生活習慣に始まり、食事法、オイルマッサージ等々、ひとりひとりが元気で健康に暮らす方法を知ることも含まれており、私たちの日々の健康に役立てたいものです。

アーユルヴェーダとは
 アーユルヴェーダとはいうのは、インドの伝承医学です。「アーユス」=「命・寿命」と「ヴェーダ」=「科学・知恵」を合わせた言葉で、「生命の科学」と訳されています。今から約5千年前にインドに生まれ、現在もインドを始め数多くの国々で実践されている、世界保護機構(WHO)が認めた世界で最も古い伝統医学の1つです。人と自然のかかわりを見つめ、それを体系化した医学であり、哲学でもあり、人間が真に健康で幸せに生きるための術を説いています。

 個人差を重視することがアーユルヴェーダの1つの特徴です。その個人差について簡単に説明します。アーユルヴェーダでは、私たちは5つのものでできていると言われています。その5つのものは次の通りです。


私たちの体の外に空間があります。私たちの体の中にも空間があります。例えば頭蓋腟、胸膣、腹膣など
に空間がある。細胞ひとつを見ても同じです。空間は外にあって私たちの中にもあります。
空間があるから風が起こります。私たちの中にも風があります。私たちは空気を吸ったり吐いたりして、風を
起こします。
外には火があります。もちろん料理の火もそうですが、太陽は火の源です。火はものごとを変換してくれるの
です。例えば紙は火で燃えます。私たちの中にも火があります。例えば私がバナナを食べたら、バナナのまま
残りません。要らないものと要るものに分け、バナナを血液に変換します。私たちの火は消化の火であり、消
化力を表します。
外には水がいっぱいあります。私たちの中にも水があります。その水は私たちの血液だったり唾液だったり、体
の中の液体をあらわします。
外には土(地)があります。そして私たちの中にある土は筋肉と脂肪です。
 
 以上5つのものは、外にあっても体の中にあります。このようにこの5大元素、空、
風、火、水、土のバランスは、その分量がひとりひとり生まれつき違います。それは
体質と呼ばれ、私たちの外見、動き方、考え方、性格など全てに影響し、個性に
なります。目に見えないエネルギーの結果です。そして、このバランスの違いが、世
界にひとりだけの私を作っています。この5大元素が組み合わせによってヴァータ、
ピッタ、カファの3種類に分類されます。ヴァータ、ピッタ、カファのひとつはドーシャと
呼ばれ、3つのドーシャという意味でトリドーシャと言います。

  ヴァータ・・・空+風  ピッタ・・・火+水  カファ・・・水+土 

このように、3つのタイプに分けますが、この3つがいつも私たちの中にあります。

 ある人が、「耳が痛い」と言ったら、アーユルヴェーダでは、年齢、性別、職業(立ってする仕事なのか、指先をよく使う仕事なのか、目をよく使う仕事なのかということを知るため)、食事、季節、その他、体質(ヴァータ・ピッタ・カファ)と、いろんな事を知らなければいけません。ですから、同じ症状であっても処方されるものが人によって違います。
アーユルヴェーダは症状を抑えるのではなく、原因を取り除く医学です。ですから、「耳が痛い」と言って出る薬や治療によって、同じ原因で何らかの影響を受けていた体の他の部分も共に良くなるメリットがあります。
体調は日々変わるものです。また、1日の中でも体の調子は変化します。消化の力は朝よりも昼に強くなります。そして夜になれば代謝が落ちてゆき、体を休める態勢になるのです。体調は個人差があり、常に変化するのが当たり前ですから、食事ひとつとってみても、いつでも同じものを摂ればよい訳でないことがわかります。適切なときに適切なものを摂るということが大切なのです。

 アーユルヴェーダはひとりひとりに個人差があることを前提に、病気を肉体と心の双方から捉えるところに特徴があります。病気の治療だけでなく、体系化された理論と莫大な知識を基にひとりひとりが健康で幸せな人生を送る為にどうすれば良いのかを教えてくれます。医学だけにとどまらず、占星術、天文学、哲学、心理学、死生観をも含めた『生きるための知恵』を教えてくれるところに、アーユルヴェーダの魅力があるともいえるでしょう。そして、アーユルヴェーダは毎日の生活に密着していて、なおかつ、人をスピリチュアリティーに導く科学なのです。


アーユルヴェーダの歴史
 アーユルヴェーダの起源は今から5千年ともそれ以上とも言われていて、詳しくは分かっていません。聖者たちは人々を病から救う為に、知識をアーユルヴェーダとして体系化し、普及させたと言われています。2千年〜3千年前頃から、アーユルヴェーダ医学の教育制度が整い、専門家の養成も行われるようになりました。仏陀もアーユルヴェーダに精通し、食事や生活にもその教えを取り入れていたようです。また、アーユルヴェーダの医学体系は、仏陀の教えにも大きく影響を与えたようです。
17世紀になると英国の植民地が進む中で、東インド会社によりアーユルヴェーダは抑圧され、西洋医学が取り入れられるようになり、アーユルヴェーダの学校は閉鎖されました。しかしながら、その後100年もの長い間、アーユルヴェーダは人々の生活の中で受け継がれ、進化を遂げていきました。1947年、インドの独立と共にアーユルヴェーダ医学は復活しました。1980年、インド会議はアーユルヴェーダを西洋医学と同等とみなし、新たな学校を設立し、科学的研究も積極的に進められるようになりました。アーユルヴェーダの知識は、アーユルヴェーダの指導的医師たちによって集大成され、西洋医学を学んだ医師たちにも紹介され、世界から注目を浴びるようになりました。
アーユルヴェーダは、決して過去の医学ではなく、現代医学や科学技術の発展と共に研究され続けている古くて新しい医学なのです。

日本におけるアーユルヴェーダの歴史

 アーユルヴェーダが日本に初めて伝えられたのは、6世紀頃と言われています。仏教伝来と共に仏教医学として伝えられ、その中にはインドの習慣としてアーユルヴェーダやヨーガも含まれていました。江戸時代にはインドから伝えられたオイルマッサージも行われていたようです。しかし、サンスクリット語による伝来が普及の壁になったのか、中国から伝えられた漢方医学ほど日本では普及しませんでした。現代の日本でアーユルヴェーダが知られるようになってまだ三十余年しか経っていません。

近年の歴史は以下のように発展してきました。


1969年

「アーユルヴェーダ研究会」を創立。これを契機にアーユルヴェーダが日本で知られるようになる。当初はインド哲学、医学、薬学などの研究者たちの間で関心が持たれるだけにとどまる。

アーユルヴェーダ
1994年 アーユルヴェーダの教育プログラムが開始されるようになり、同じ頃、幾つかのクリニックで通院型のアーユルヴェーダの治療を開始。
1999年

会員(約500名)の定着と一般の人達の認知度を高める為に「アーユルヴェーダ研究会」を『日本アーユルヴェーダ学会』と改称。世界の伝統医学を研究する日本最初の公的機関「富山県国際伝統医学センター」創立。アーユルヴェーダを始めとする伝統医学の生理学的研究が始まる。

2005年

第27回アーユルヴェーダ学会静岡研究総会を開催。日本アーユルヴェーダ学会は一般の方も参加できる研究総会を毎年1回行っている。27回目を迎える今回のテーマは 「日々実践するアーユルヴェーダ」

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